夏の定番フルーツ、スイカの効能、効果、栄養素、歴史を詳しくご紹介。

2019年9月5日

 スイカ 

スイカは花火とビーチとのセットで描かれる場合も多い夏を代表する果物ですね。

世界のスイカ生産量を見ると、圧倒的に中国が多いのですが、中東やアメリカ、ロシアなどでもかなりの量が収穫されています。

日本でも夏を代表するフルーツとして、時期になるとスーパーなどで非常に多く並んでいるのを見かけますが、実は生産量を世界全体で見たときには1%にも満たない量なんですよ。

世界の広い範囲で栽培されているスイカは、なんと150種以上もの種類があるのですが、その種類は大きく分類すると、赤い果肉、黄色い果肉、白い果肉の3つに分けられます。

最近では、枠に入れて栽培された正方形のスイカや、ハート形のスイカ、三角柱形状のスイカなど、ユニークな形のスイカを作ることもあります。

▣  スイカの歴史

スイカの原産地はアフリカ中部であると推測されています。

4000年前の古代エジプトの壁画にもスイカが描かれているのが発掘されていますが、当時の果肉は、苦味が強く、主に種子を食べていたのではないかと考えられています。

今から3000年前頃にギリシャに伝わったスイカは、その後2000年前頃にローマ帝国に伝わり、地中海沿岸地域で栽培され、徐々に甘い現在のスイカ味に改良されてきたようです。

11〜12世紀頃になると、中国にスイカが伝わって  「水瓜(水分が多いウリ)」「夏瓜(夏のウリ)」「西瓜(西域から伝わったウリ)」と呼ばれるようになりました。

またアメリカ大陸には17世紀に伝播しました。

スイカ効能、効果の概要

◆ 暑さ・疲労回復

◆ むくみの解消

◆  美肌

◆ 美白、シミの予防、改善

◆ アンチエイジング

◆ 血液循環の改善、冷え性の改善

◆ ダイエット

スイカ効能、効果、栄養素

スイカ果肉の約95%は水分であるため、あまり有用な栄養素が含まれていないと思われがちですが、ビタミンA(カロチン)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCなどのビタミン類、カルシウム、リン、鉄、カリウムなどのミネラル、グルタミン酸とアルギニンなど、実に様々な成分を含んでいます。

スイカの甘さの源である果糖とブドウ糖はエネルギーに転換するスピードが速く、また水分が多く、余分な塩分を排出してむくみ解消の効果があるカリウムが含まれているので、スイカは疲労回復と暑さの解消にも効果があります。

 [皮膚美白効果] 

スイカは、カロチンの宝庫と呼ばれるほどβ-カロチン(ビタミンA)の含有量が高く、100g中830μgで緑黄色野菜の基準値を上回ります。

抗酸化作用と血液の循環を改善、美白効果などが期待されるリコピン含有量も、実はトマトよりスイカの方が多いのです。

また、β-カロチンは活性酸素を除去する成分として知られているので、肌の美容と老化防止に効果が期待できます。

また、紫外線に損傷した皮膚細胞を蘇らせてシミやそばかすを予防、解消してくれる成分である「システイン」もまたスイカに含まれていることが知られています。

そして、スイカに多く含まれるアミノ酸の一種で、スーパーアミノ酸と呼ばれている「シトルリン」には、血液の循環改善および血管を活性化させる作用があり、冷え性の改善、浮腫の予防、血圧抑制効果などが期待できます。

血液の循環を改善し血管を強化する作用から、皮膚の新陳代謝を向上させ、皮膚の再生を促進する効果も期待することができます。 

スイカは、美容効果の高い美肌フルーツと呼ぶにふさわしいのです。

 [ダイエット] 

スイカのカロリーは100gあたり37kcalです。 

大きなスイカ8分の1(≒400g)を食べても148kcalしかなく  少ないカロリーで満腹感を感じることができます。

また、シトルリンの利尿効果で老廃物と余分な水分の排泄を促進してくれるので浮腫の予防、改善効果を期待することができ、血液の循環の改善などで冷え性が解消されると、代謝も上がります。 

ダイエット中にどうしても甘いものが食べたいときはスイカを食べるようにすると良いでしょう。

 【むくみ解消] 

スイカのカリウム含有量自体はそれほど多くありませんが、カリウムとシトルリン、血液の循環を良くするリコピンなど相乗効果と、豊富に含まれる水分による利尿作用によって、むくみの解消に最適なフルーツです。

※スイカは、食物繊維が豊富で、便秘にも効果的だと言われていますが、100g中の食物繊維量(総量)は0.3gです。これはリンゴの5分の1程度の量であるため、食物繊維が特に多い果物というわけではありません。


スイカの活用方法、民間療法、注意事項

スイカというと生で食べるイメージがありますが  、スイカを煮詰めて作ったスイカジャムには浮腫の改善だけでなく、尿道炎や膀胱炎にも効果があるとされています。

また、ジャムにして食べる利点としてはリコピンの吸収率が上がる、体を冷やす作用が減る、栄養成分が凝縮される、ということが挙げられます。

スイカの種を炒め、お湯を注いだ「スイカの種茶」は、解熱と鎮静作用があり、気持ちが興奮状態にあるときに役立ちます。

注意事項として、スイカは体を冷やすので、冷え性がある方は多く食べないように注意してください。